通信制高校とサポート校について
通信制高校とは、高校卒業を目指すための学校であり、通学しなくても学ぶことができる高校です。公立や私立の通信制高校があります。レポートや試験の成績が一定以上で、スクーリングへの出席が確保できれば単位を取得し、「高等学校卒業資格」を取得できます。つまり、履歴書では「高卒」の記載となります。高校中退者が試験を受けて「高校卒業認定」を取得する場合は、履歴書では「中卒」の記載になります。
一方、サポート校は通信制高校の生徒を支援するための施設です。通信制高校の生徒の中には、自力での単位取得がなかなかできない学生が一定数います。実際に通信制高校の卒業率は40%程度と言われています。それは、自習のペースを上手く作れなかったり、分からないところでつまづいてしまったりして、レポートの提出がうまくいかなかったなどの原因がほとんどです。そのため、多くの私立高校の通信制課程では、サポート校と提携して、生徒を卒業までサポートする仕組みがあります。現在、国内には多くのサポート校が存在しています。
基本的に、1つのサポート校は1つの通信制高校としか提携しておらず、私たちの学校は中京高等学校(岐阜県)のサポート校です。中京高校通信制課程への入学、編入学、転入学を希望する場合は、当校を通じて中京高校に申し込むことができます。
通信制高校とサポート校の特徴の説明をします。
通信制高校の特徴
- 学習形態: 通信制高校では、学生が自宅などで自主学習を行います。教材は通信教材やオンライン教材を使って提供されます。
- スクーリング(登校): 通信制高校では、定期的な出席は年に数回のスクーリングで行われます。また、学生は指定されたテストや課題の提出期限に従って学習を進めます。
- 自己管理: 学生には自己管理能力が求められます。自分で学習計画を立て、進捗状況を管理し、学習のペースを調整する必要があります。
- 学校との連絡: 通信制高校では、学生はオンラインや電話を通じて教員やカウンセラーと連絡を取ることができます。また、図書館や資料室の利用やオンライン学習コンテンツの情報提供もあります。
サポート校の特徴
サポート校は上記の「通信制高校の特徴」を補う形で以下の特徴をもっています。
- 学習形態: サポート校では、学生はサポート校に通い、自習形式で学習を進めます。わからない箇所があれば、教室のスタッフがヒントを出して自習の手助けをします。レポートなどはサポート校を通じて提出します。
- スクーリング(登校): サポート校では、学生は入学時に自分で通学する頻度を決めます。登校時は自習を中心とし、サポート校のスタッフやクラスメートとの交流も行われます。
- スタッフのサポート: サポート校では、スタッフが学生の学習をサポートします。教科書の質問に答えたり、レポートに直接的なフィードバックや指導を行ったりします。また、履修相談やスクーリングの日程調整、宿泊手配、定期試験の対策、大学受験や就職に関するアドバイスなども提供します。
- 学校のリソースへのアクセス: 学生はサポート校に通って学習することができます。自宅だとやる気が出なかったり、気が散ってしまったりする学生でも、誘惑のない環境で集中して勉強することができます。
通信制高校とサポート校の主な違いは以上の通りです。通信制高校に所属することは高校卒業のために必要ですが、サポート校への入学は必須ではありません。もし、他の同級生と同じく3年間で卒業するためのサポートが必要な場合には、サポート校を利用することができます。サポート校は、高校生とその保護者の方々の学習管理などの負担を軽くするための施設となっています。